OSSでうまくやっていきたい

2025-08-12 17:16

tags: #oss #ポエム

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OSSで…… うまくやっていきたい!

何か理由があって筆を取ったわけではありませんが、夏休みなので少し休んでも許されるだろう、ということでポエムを書きます。

OSS活動との馴れ初め

OSS活動と言って何を思い浮かべますか。私は何もわからなくなりました。

以前よりちょっとしたIssueをデカめのOSSに発行したりはしていたのですが、実際にOSSにコントリビュートしよう、あるいはコントリビュートチャンス!みたいなことはあまりありませんでした。

ところがどっこい、突如なんかでかいプロジェクトの主になってしまい、数多くのIssue、PRを捌く上で、必然的に「OSS貢献者」としての言動が求められることとなりました。

それ以来、なんだか慣れたような気がして、いくつかのプロジェクトにPRを発行したり、Issueを立ち上げたりコメントしたり、ということをするようになりました。

OSS活動とコミュニケーション

OSS活動は当然複数人で行うものですから、コミュニケーションが重要になります。

これまで自分の経験したチーム開発であれば、大体取り決められたコミュニケーション手段で綿密に連絡を取って動けましたし、なんなら顔を合わせて会議もできました。

ですが、OSS開発というのは、ただでさえ十分に慣れていない英語で、IssueとPR越しにコミュニケーションを取るのが主体です。 冗談ひとつとっても誤解が生まれてしまうかもしれない緊張感に晒されるのでした。

今だに自分のコミュニケーションの取り方が適切か、という不安がつきまとっています。

OSS活動と慣習

OSS活動をする上で、当然様々な慣習に従う必要があります。

私は専ら個人で使い捨てのコードを書くことが多かったため、IssueどころかPRすらまともに使うことがない、というのが実情でした。 (チーム開発の経験はある程度あるので、使ったことはあります)

個人であれば当然のように main ブランチに直pushをしますし、チーム開発でも雑に慣習を決めておけば、大した問題はありませんでした。

しかし、OSS活動ではそうもいきません。 OSSに貢献する前には、そのOSSの方針や慣習、既存のIssueをよく調べ、それに従ったPRを送ることが求められます。 CIを通すのは当然のこと、PRの書き方、コミットメッセージなどなど。 細かいことを挙げればキリがありません。

また、OSSの主としては、新しくOSSに貢献してくれる人への間口を広く開く必要があります。 OSSの継続性を担保するのは、新しい人が入りやすい環境に他なりません。 そのためには、ドキュメントの充実やCONTRIBUTING.mdを書く、と言った、あまり慣れないOSSの慣習に従う必要がありました。

私はこう言ったことをよく理解していませんでしたが、現在メンテナの一人である15歳の少年(若い!)や、またメンテナの一人であるAWSメンバーの方にはこれらの指導をいただき、大変お世話になりました。

ただ、こうした「慣習」は、なかなか初見ではわからないものですし、こうした事柄についての情報は決して多くはない、ということも、今回分かったことでした。

OSS活動は楽しい

急な温度差でお腹を壊すようですが、それでもOSS活動というものは楽しいものです。

名前も言語も時差も異なる人とコミュニケーションをしながら一つのものを良くしていこう、という取り組みに参加できることは、なんとも言えない達成感があるものです。 様々なルールはあれど、お互いの尊重と助け合いの精神がOSSの根幹であり、そんな文化の中で私たちは共通の目標に向かって活動しているのでした。

OSS活動において問題が報告されることもありますが、多くの人は善良に、そして献身的にOSSに貢献しており、そうした人々の営みが、この便利な社会を支えているということも、間違いない事実です。

OSS活動、皆様も気軽に参加してみるといいかもしれません。 OSS活動の同僚たちへの尊敬を忘れなければ、きっと同僚たちもまた、あなたに様々なことを教えてくれることでしょう。

Acknowledgements

本記事はOSSの同僚たちの親切さにより、無事に世に送り出されることとなりました。 すべてのOSSの同僚たちに感謝します。